内臓脂肪が高脂血症を引き起こす

内臓脂肪が高脂血症を引き起こす

内臓脂肪が増えると、高脂血症のリスクを高めるといわれています。

 

「そもそも高脂血症って何?」
という方に簡単に説明をします。

 

 

高脂血症とは

高脂血症は血中のコレステロールや中性脂肪がとても多い状態のことを言います。
これらの脂質は血管の内側に溜まっていってしまうため、血管の内部が細くなる原因に。

 

高脂血症になると、血管が詰まりやすくなってしまいます。
すると、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの命に直接関わる病気を引き起こす原因になりますので日ごろからの予防が重要となります。

 

なお、高脂血症の診断基準はコレステロール値の測定値によって判断します。

 

高LDLコレステロール血症

LDLコレステロールが140mg/dl以上

 

高トリグリセライド血症

トリグリセライドが150mg/dl以上

 

今までは総コレステロールの値が220mg/dl以上であれば高脂血症とされていましたが、
現在ではLDLコレステロール値の高さが注目されるようになっています。

 

 

さて、高脂血症について簡単に説明したところで
内臓脂肪と高脂血症の関連について解説していきたいと思います。

 

内臓脂肪はエネルギーとして身体に蓄えられているものです。
つまり、普段日常生活を送るためのエネルギーを蓄えているわけですので適切な量であれば全く問題がありません。問題になるのは多すぎる場合です。

 

健康的な場合

 

脂肪を遊離脂肪酸に変換

通常、脂肪細胞からエネルギーを取り出して、
筋肉などで利用する場合には脂肪を遊離脂肪酸という物質に変換します。

 

中性脂肪へと変換

この遊離脂肪酸が肝臓で中性脂肪に合成されます。

 

VLDLへと変換

中性脂肪のままでは利用できないため、たんぱく質などと合成され、VLDLへと変換します。

 

リボ蛋白リパーゼ活性酵素が分解

しかしVLDLの状態ではまだエネルギーとして利用できないために、
リボ蛋白リパーゼ活性酵素という酵素によって分解されます。

 

エネルギーとして利用

VLDLがリボ蛋白リパーゼ活性酵素によって
分解されることで初めてエネルギーとして利用することができます。

 

コレステロールの分泌

VLDLが分解されると同時に悪玉コレステロールである【LDL】と善玉コレステロールの【HDL】がバランス良く分泌されます。

 

内臓脂肪が多すぎる場合

 

遊離脂肪酸に変換

内臓脂肪をエネルギーとして利用できるように遊離脂肪酸に変換します。
しかし内臓脂肪の量がとても多いため、遊離脂肪酸の量も膨大なものになります。

 

VLDLが大量に作られる

肝臓に運ばれた遊離脂肪酸は大量のVLDLへと変換されます。

 

リボ蛋白リパーゼ活性酵素が足りない

VLDLをエネルギーとして利用するためにはリボ蛋白リパーゼ活性酵素によって分解する必要があります。
しかしリボ蛋白リパーゼ活性酵素はあまりにも多くのVLDLを分解することができません。

 

血液に溜まる

分解しきれなかったVLDLは血中に脂質として留まってしまいます。
これがいわゆる中性脂肪が高い状態です。

 

悪玉コレステロールの増加

VLDLが分解されないために善玉コレステロールであるHDLの分泌量は少ないにも関わらず、
悪玉コレステロールLDLはドンドン増えてしまいます。
LDLが増えると血管を硬くして動脈硬化を引き起こします。

 

これらの点をまとめると、内臓脂肪が多いために中性脂肪が増えてしまい、
善玉コレステロール【HDL】が低くなってしまうことが分かります。
これが内臓脂肪が高脂血症を引き起こすメカニズムです。

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